映画「ワンネス」では水島教授の授業に、次のスライドを出すことになりました。
「低次元
モールス信号を作ったモールスが公開実験した翌日、
新聞は、空間が消滅したと報じた。
モールス信号は一次元だ。
次元を落とせばいつでもどこでもの世界になる」
このスライドが脚本の段階で入っていれば、水島教授のフォローがあったはずです。
しかしプレミアム上映会のあとで挿入が決まったのです。ロケのやり直しはできません。
この文章がスクリーンいっぱいに出るだけです。10秒間で読んでもらわなければならないからです。
母国語が日本語の時に放映されるときは問題ありません。
しかし英語とフランス語の翻訳が入ると別です。
スクリーンが文章だらけになります。
それなので、日本語をカットしました。
外国人にとっては日本語は邪魔だからです。
つまりですね、この瞬間、映画「ワンネス」は、母国語が英語かフランス語に変わるのです。
日本人がこの映画を見ていると、たぶん理解できないと思います。
映画にとって言語の問題は、面白いです。