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映画「和」 紹介文における私は結果

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 映画「和」を海外の映画祭に紹介するための文章を書きました。
 
●発端は東日本大震災
 2011年の東日本大震災では地震、津波で大きな被害がでました。がれきの中から死ぬ思いで助けられた高齢のおばあちゃんが、救援隊の人に「迷惑をかけて申し訳ありませんでした。私はいいから他の人を助けてあげてください」と言いました。物資が配布される時は皆整然と何時間も並びました。
 森田監督にとってこれが映画「和」を制作するきっかけになりました。「長いものには巻かれろ」ということわざがありますが、日本人は自分の意見を言わず、周りに合わせる傾向があります。でも東日本大震災ではそれが利点に変わったと思います。森田監督はそこからテーマを発展させ、意識と無意識という問題を地球人全体への問いかけとして「和」という映画にしたのです。
 
●現代日本文化の紹介
 インタビューは渋谷のスクランブル交差点、原宿の竹下通り、秋葉原のメイド喫茶、空手道場、回転寿司屋といった現代日本文化の中心で行われました。そこで行きかう人々は、現代日本をそのまま表現していると思います。日本も変わりつつあります。それを知ることができる映画です。
 
●ジャンル分けのない映画
 ドキュメンタリーとフィクションがまるでスクランブル交差点のように交錯します。フィクションで出た問いにドキュメンタリーで答えたりするからです。そして最後はドキュメンタリーもフィクションもひとつに向かいます。
 人生にはジャンル分けはありません。しかし映画になるとなぜジャンル分けがあるのでしょうか? フィクションあり、ノンフィクションあり、実写あり、アニメありという映画もあって良いはずです。それが「和」です。もともと私たちが住む世界にはジャンル分けはありません。
 
 紹介文は以上です。
 西洋人のほうがジャンル分けは好きだと感じます。
 イエス・ノーをはっきり要求する点にもそれを感じます。
 日本人はあいまいが好きです。
 スクランブル交差点もそうです。360度どこからでも渡れます。
 あいまいでもオーケーになったとき、世界平和が訪れるかも知れません(笑)

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