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映画「生まれ変わりの村」 感想

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本日、二度目を見て、やっと気がついたのですが、この作品には「主人公」がいないです。これが、まずすごいと思いました・・。主人公が存在しない映画というのを、はじめてみました。進行役の小木さんは「ナビゲーター」という肩書きだったと思います。進行役の人ですら、あくまで黒子であって、「主役」という感じではないです。再現フィルムで登場する病気で死んだ女性、ヤクの売人で銃殺された人、高校生の2人、女子の2人組、インタビューを受ける人たち・・・全てが存在することで、一つの映画となっていると思います。この調査を行った肝心の「森田健さん」は、なんと一コマも出てきていないです・・。もりけんさんですら、監修という脇役に徹っされていると思います・・。さらに、パンフにも書かれていますが、制作側では「監督」もいないというのも、ものすごいです。スタッフの合議で決まっているのだと思います。出演者側にも、スタッフ側にも、「中心」というのが存在しない映画だと思います。また、合議制になったことで、映画がシンプルで分かりやすい構成になっているのではないかと思います。
インタビューで言えば「中国古典怪談」の著者 岩谷さんのお話は、圧巻でした。すごかったです。あそこまで、中国の古典の書物に、スープとそれを配る人の話が出ているとは・・・本当にびっくりさせられました。
あと、この映画で、前世記憶とデジャブ現象について、結びつけた視点は、やっぱりすごいと思いました。この風景を見たことがある・・というデジャブは、比較的誰でも体験したことはあるのではないかと思います。これが繋がったことで、生まれ変わりや前世記憶について、誰もが考えさせられる映画となったのではないかと
思います。もしかすると、この映画は、海外に出しても、大変評価を受けるのではないかと思います・・。

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