一面の黒をバックにポツリと現れたエンディングの星野さん。本当に素晴らしかったです。この絵はどこかで見たことがある。そう思っていました。自宅へ戻って気が付きました。大好きで書斎の壁に貼ってある「神のなせる技なり」の表紙絵です。何もない真っ黒な空間に白いオーラに包まれたチヒロが目を閉じて浮かぶ姿。その姿が、何もない黒い空間で白い光に包まれて独り歌う星野さんの姿と重なって見えていたのだと思いました。表紙絵のチヒロも、エンディングの星野さんも、私たちの存在そのものだと思います。ここがどこなのか分からない。私が何者なのかも分からない。なぜ存在するのかも分からない。存在の全てが分からない。でも私たちは笑い、歌い、踊る。エンディングの星野さんの歌う姿は、すべてとの繋がりの中に存在する私たちと、未知なる時空そのものを絶妙に表現したシーンだと感じました。
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