スペインから来た神父さんは言いました。
「キョウハ、アイノ、モクテキヲ、ベンキョウシマス」
という感じで言いました(笑)。
いいですねぇ、少しなまっていたほうが雰囲気が出ます。
以後、この神父さんを「G神父さん」と呼びます。
さてG神父さんが取り上げた本の続きです。
『人間が動物と本質的に違うのは、人間が本能の世界から抜け出し、自然を超越したということである。もっとも、人間が完全に自然から離れることはない。あくまで人間は自然の一部だ。とはいえ、ひとたび自然から引き離されると、もう戻ることはできない。ひとたび楽園から追い出されてしまったら、戻ろうとしても、燃える剣をもった天使に行く手を阻まれてしまう。人間は新しい調和を発見することによって、前進するしかないのだ。男と女は、自分自身を、そしてお互いを知った後、それぞれが孤立した存在であり、別々の性に属しているという意味でたがいに異なった存在であることを知る。しかし、自分たちがそれぞれ孤立していることは認識しても、二人はまだ他人のままである。まだ愛し合うことを知らないからだ。人間のもっとも強い欲求とは、孤立を克服し、孤独の牢獄から抜け出したいという欲求である』
この文章に対する私の意見は、明日入れます。