ジブリの「風立ちぬ」を見てきました。
少々酷評をすることをお許し下さい。
作品としての出来は素晴らしかったです。
「一日一日を必死で生きる」、「夢を実現する」等々、キーフレーズもバッチリとはまりこんでいました。さすがに宮崎監督です。
一緒に行った家族は泣いていました。
しかし私は監督の端くれになってしまったので、制作する側から見てしまいます。
しかもモデルとなった堀越二郎氏と同じく理系なので、そっちの視点からも見てしまいます。
堀越二郎氏は普通に結婚し、子供までいました。
しかし映画では、妻は病気で死にます。
私は映画が終わってから喫茶店で家族にそのことを話しました。
家族は言いました。
「そうか・・、長生きした普通の奥さんがいたのなら、家族をかえりみないで仕事に没頭する夫になり、家庭不和の映画になってしまうわね」
私は知りました。
映画はここまでやっていいものなのだ・・と。
しかしなあ、私にはできないなぁ・・。
一応理系だし、自分の調査結果と違うことは入れたくないなあ・・。
理系の視点からもうひとつの意見があります。
理系は夢を追いません。
理系が夢を追えば、それは理系ではありません。
理系は真実を追究するものです。
真実は今ある既成概念とは違うはずです。
夢を持てば、それは既成概念から作られるからです。
もちろん色々な監督がいて、良いと思います。
彼は彼、私は私・・。
さあ、ワンネスの制作を続けないと・・。