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映画「ワンネス」 リアリティの無さがリアリティ?

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 映画会社から『ワンネス・キャラ入り・オフライン』というDVDが届きました。
 何の意味かよくわかりません(笑)。
 オフラインとは何かと聞けば、「素」の状態で繋いだ映像だそうです。
 ああ、つまり、効果音とかBGMが切り離された状態のものをオフラインと言うのだと推定しました。
 キャラ入りというのは判明しません。だって五行キャラである翼竜とかが全然出てきてないですから。
 というわけですがDVD再生機に入れて見ました。
 映画「ワンネス」の本編を「素」ではありますが、通して見ました。
 その感想は・・
 リアリティがない(爆)
 映画監督がこんなことを書いていいのか分かりませんが(笑)、自分の作品にはリアリティがないです。
 普通、映画はリアリティを追求するものです。
 どでかいセットを作ったりします。
 俳優の迫真の演技を見て
「ああ、この心理状態、わかるわ」
 と言って泣きます。
 ところがワンネスは逆です。
 セットがメチャメチャ簡素です。まあ、低予算だということもありますが(笑)。
 それにしても金庫室はガラガラ(笑)。
 主人公は異次元に飛ばされますが、そこにはバランスボールがひとつあるだけ。
 迫真の演技があるのかと言えば、主人公はバランスボールで遊ぶのに夢中。ヒロインから
「ここに飛ばされたこと、動じてないの?」
 と怒られる(笑)。
 載せた写真は、冒頭のシーンで監督自身が出演しているのですが、ここで展開されるシーンは普通ではあり得ないです。
「ああ、この心理状態、わかるわ」
 とは、絶対に、なりません。
 つまりワンネスという映画にはリアリティが無いのです。
 しかし・・です。
 驚くべきコトに、監督はこういう指示書を書いています。
 
シーン3銀行二階階段
脚本通りに編集がされましたが、ここで変更します。
警官の銃が暴発したところで場面は容子の唇のアップに移ります。
つまり以下の部分はカットです。
『警官「しまった」
相棒が駆けつける靴音。
相棒「どうしたんですか?」
警官「救急車を呼べ」
女子行員は可愛い腕時計をしている。携帯を持つ手が胸のところにある(あとで智也が飛び込むため)。』
 
 なぜカットしたかというと、リアリティが出すぎてしまうからです。
 次の指示も書きました。
 
シーン11大学のゼミ
水島教授の「なんか不安になってきちゃった」はカットです。なぜかというと、水島の心の状態が表現されすぎているからです。
 
 実は監督である私自身が初めて気づいたのです。
 ワンネスという作品は、わざとリアリティを消しているのではないか…と。




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