火星に小惑星が落ちた瞬間のNHKスペシャルの画像です。
運命の一撃とも言えます。
よく見て下さい。
アレスが狙ったのは、「水際」です。
押しては引き、押しては引き・・の水際です。
そこに生命が誕生していたからです。
最後の最後までアレスは、宇宙船の補助ロケットまで使い、微妙な軌道修正を怠りませんでした。
火星の自転まで計算し、コンマ秒単位で補正したのです。
地球に生命が誕生するのに必要なのは「悠久の時間」ではありませんでした。
秒を争う戦いでした。
金色の小型宇宙船の前に衝突の様子が映ったとき、ビーナスの目から沢山の涙が溺れ落ちます。
「アレス・・」
小惑星が落下したのは宮殿の近くでした。
そこが最も生命が発生していたことをアレスは知っていたからです。
ビーナスはそれでも諦めず、火星の大気圏に突入します。