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プレミアム上映会感想『和』

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今もよく思い出すのは最初の森田監督の「ハローCQ、ハローCQ、こちらは・・・」とコールサインは真っ暗な中で聞こえてきて、これから始まるんだとスクリーンを見つめていました。展開の速さに圧倒されました。映画はそれこそフィクションのドラマとインタビュー、それもハムの言葉から始まって、無線機がいっぱいという部屋がいきなりで状況判断はもうその部屋の中を認識してしまいました。機械ばかりの男の子の部屋って、興味津々です。この部屋って男子だったらまさしく一日いても全然大丈夫な部屋だと思いました。主人公の流星くんがその無線機に囲まれているのに、なんだか可愛かったです。高校生でハムをやっているって、いいなと思いました。私は子どもの頃に兄弟がハムしたいなって話をしていたから、ちょっとだけ知ってはいましたが、実際に通信するのって全然知らなかったので、星美ちゃんと繋がってヤッターーって書いているのが、可愛い、話していてこんな風に感激してくれたら嬉しいなと思いました。
 
インタビューでは質問のシンプルさとどんな答えでもいいんだというのがとても楽しかったです。「出会いは偶然ですか?」「宇宙人はいますか」その質問を応える人たちの困った顔もそう学校ではやらなかったよねと思ってきます。既存の自分がどうしたいや夢は何ですかの方が辺り触らないで応えれるけど、この質問は実はとても意地悪な質問なんだと思いました。自己主張は出来ない質問だからです。そこに深い問いが隠されていると思いました。宇宙人と仲良く出来ますかという質問で「まずは飲みに行きますか」とカップルの男性、「あはは、宇宙人を酔わせたら勝ちですね」って、とても楽しそうに笑う監督、そのインタビューの傍にいて聞いているかのように映画を見るって、楽しいと思いました。この会話に重さが無いです。映画って、未来の希望とかを描く場合が多いですが、今の思いや考えだけを表現した映画は皆無だと思います。この中で「戦争はなぜなくならないのでしょう」は非常に重い質問だったです。それを応える人は有識者や有名人では無かったことも特筆すべきことだったと思いました。戦争は無くならない、そのほとんどの人が応えている、だけどそれをそのまま出せるのもそれを見れたのも私の中に残っています。戦争は必要でルールだったと応えている人がいました。宇宙人がいないと笑って答える可愛い女の子は原宿でのインタビューでした。この現状をどうするかは誰も答えなかったです。メイド喫茶のメイドさんのダンスはトークショウでも映画でも拝見して、メイドになっていたら戦争は起こらないんじゃないがあのダンスに魅了されながら考えています。愛は世界を救うっていうのがあるけど、メイドさんが世界を救う方がとっても具体的だと思いました。
 
グライダーの時のアンテナの先生のお顔がすごく優しくて、カッコいいなと思いました。森田監督が質問しているのも素敵でした。天秤のシーンもこの時水平になって、脳は全体に広がっていました。「風任せで自由なんです」その声は監督の笑い声と共に本当によく思い出される大事なシーンです。エンディングのハローCQを聞くたびに先生が言っていたことも映画の中で、変化はあるということもフランス人のシェフが「和」の言葉がフランスでは無かったことも、監督のハローCQから始まっていると思いました。

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