再び八木アンテナの説明の写真です。
先生は前方を指差しています。
八木アンテナは前にしか指向性を持たないのです。
日本人が発見したこの性質のお蔭で、現代のテレビの放送が成り立っているとも言えます。
世界中、ほとんどの家の屋根には八木アンテナがあるからです。
僕の家にテレビが入ったのは小学校3年生の時です。
僕は屋根に上ってアンテナを観察しました。
「えーーー、テレビにつながっているのは後ろから2番目のアルミ棒だけだ」
メチッャ驚きました。
他のアルミ棒は合成樹脂の上に配置されているだけです。
線でつながれていないのです。
しかも合成樹脂は電気を通しませなん。
同じ驚きは、東北大学の八木教授の研究室でもあったはずです。
なぜなら、前日に学生が片付けるのを忘れた素子が原因で、前方に飛ぶアンテナが発見されたからです。
まったく配線されていない素子を置くだけなんです。
配線の必要がないのでコストも安く、しかも耐久性もあります。
これは目に見えない波動の世界の仕業(しわざ)なのです。
前に置く本数を増やせば増やすほど、指向性はどんどん増します。
精神世界で言うところの、意識を高めることにも似ています。
最近のテレビアンテナは20本くらい付いているのがあります。
それで指向性がとてもシャープになります。
東京地区ではテレビ放送が東京タワーからスカイツリーに移りましたが、方向が変わったために指向性の範囲から外れて、よく見えなくなった家庭すら出ました。
シャープな指向性のアンテナは日本人の偉大な発見のお蔭です。
でもあの日、
「これは・・・」
と気づく八木教授もさすがです。
その原因を学生が片付け忘れた素子にあると気づいたのですから・・。
つまり、部屋の中を見渡して、たったひとつの変化に気づいたのです。
そんな歴史も知らない小3の森田君は、屋根の上でテレビアンテナを観察しながら目を丸くしていたのです(笑)