ワンネスはこれまで地球上で作られた映画の中で、もっとも生命的な映画だと思いました。ワンネスで表現されている生命感はこれまでの映画で描写されて来たものとは全く異質です。ワンネスが描写しているのは、時空全体が生きているという生命感。そしてその時空全体がどのような仕組みで生きているのかという、生命体としての時空の詳細が描かれているのだと思いました。今こうやってPCを見ている間も、時空に生きている私はワンネスで描かれた多重次元、多重時間、多重空間の中に存在しているのだと思います。でもその生命体としての時空を生きることはできても、その詳細と全体像を目で見ることはできません。私は気が付いたらこの時空に存在していました。いつ存在し始めたのかも分かりません。しかし恐らく、この時空に生まれて以来、初めて時空という生命体の全体像と詳細を映画「ワンネス」で目撃することができたのだと思います。智也が行ったゼロ次元は、この時空の最小次元です。もっともミクロな世界です。しかしその最もミクロな世界は時空生命体の全ての層と繋がっていました。ゼロ次元の智也はアニマと分離してリアルタイムで話しをすることができました。三次元のミクロの世界にもアクセスすることができました。五次元へアクセスし三次元での時間を反転することもできました。その結果としてあの世の恋人の魂が移動しました。そして三次元の結果の世界にも時空からのサインが常に送られていました。これほど広範囲にそして詳細に時空という生命体を描いた映画は他にはないと思います。というかそもそも時空そのものが生命体であるという考えにすら及んでいない映画がほとんどだと思います。なので「ワンネス」を生命的と呼ばずにどの映画を生命的と呼ぶのか。映画「ワンネス」を見て、強く思ったことの一つです。
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