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プレミアム上映会感想

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映画「ワンネス」は出だしから最高でした。あのスピード感溢れる背景音楽。流れる風景。まるで自分が車に乗っているかのような感覚に陥りました。今自分はどこにいて、何をしているのか。無意識にそう考え出した瞬間、キーキーキー!!!!という音が背後から。その後の森田監督と、水鉄砲の子供、そして通行人の女性の絶妙の演技。映画の冒頭にこんな風にして監督自ら出演するというのも前代未聞なんじゃないかと思います。そして何よりもこれが外側のサイン(外応)が史上初めて映画になった記念すべきシーン。そんなシーンがこんなにもコミカルでシュールなシーンとして登場することが、本当に素晴らしいと思いました。


後ろから前へ。冒頭のシーンから一貫されているこの風景の流れは、ものすごく新鮮でした。とにかくいきなり後ろから現れる。音も後ろから聞こえてくる。どのシーンもまるで自分が映画の中に入り込んでその場にいるかのような感覚でした。次に何が起こるのか分からない。起こった瞬間は自分に起こっているかのような感覚。とても不思議な感覚でした。


主人公の智也と容子の演技がとても自然体な感じですごく良かったです。前世記憶を持ってあの世も共にして生まれ変わった二人。恋人同士の高校生。まだちょっと恥ずかしいという気持ちが残っている。そんな二人の気持ちがさり気なく伝わってきて、なんかちょっとくすぐったい気持ちになりました。トラブルに巻き込まれてからの二人もとても素敵でした。その時その時の気持ちをストレートに表現する二人。そして常に好奇心旺盛で、自分の身に起こることを受け入れて前に進もうとする姿勢。そんな二人の姿からは自分たちが生きているこの世界への全面的な信頼感を強く感じました。


二人の演技で特にすごいと思ったのはCGが駆使された異次元空間での演技です。当たり前ですが実写では実際の風景が目に見えます。でもCGでの撮影では実際の風景は何もないのだと思います。そんな中、よくあれだけの演技をされたと本当に感心しました。ゼロ次元の智也とアニマ、翼竜、宇宙人、ツチブタと共に次元を繋ぐチューブを飛んだり、PCや警報機の中に入ったり、全部実際には見えない状態で、想像力だけで演技されたのだと思います。本当に初めて映画に出演されたとは思えない、絶妙な演技だったと思います。


智也は時間が経つにつれてみるみる男らしく凛々しくなっていきました。最初は何も知らない子供を見るような目で智也を見ていたアニマは、逆にどんどん子供になって可愛い存在になっていきました。そして最後は智也の背中に身を任せ、とても優しい表情で智也と飛んでいました。時と共に起こった大きな変化が、見事に演じられていたと思います。ほんとうに素晴らしい演技だと思いました。

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