中学の同窓会の書き込みがきっかけで、映画「ワンネス」の特徴のひとつが浮かび上がりました。それは今までのタイムスリップと違ったのです。きょうはその点だけを書きます。
映画にはタイムスリップを扱った作品があります。そこでは、主人公を含む一部の人だけが時間を超えることができます。この手法を使った多くの作品が出てきて新規性を失いつつあるのが現状です。ところがワンネスは違います。全体の時間が戻ります。
主人公を含む一部の人の時間が戻ると、彼らは優位に立てます。でも全体の時間が戻ってしまうと優位性はなくなり、全員が平等です。そんな中でワンネスの主人公は変化します。今までのタイムスリップ物が意識を使うとすれば、ワンネスは無意識を使うのです。この点が他のタイムスリップ物と一線を画する点であります。