引き続き山川亜希子さんの言葉です。
あるとき、友人10人くらいで、伊豆に遊びにいきました。誰かの友達が小さなケーキを差し入れてくれました。箱の中には一種類ずつ、違ったケーキが入っています。誰からともなく、じゃんけんで勝った人から好きなケーキをとろう。ということになりました。じゃんけんをするときから、私は勝ちたくないな、と思いました。でも、なんと、いちばん勝ってしまったのです。さあ、大変。箱の中には色とりどりのケーキがあります。私にとって、魅力的に見えるケーキがいくつかありました。
「私が魅力的に感じるケーキをとってしまえば、他の人に悪い。だから誰も望まないようなケーキを選ぼう」
そうしたとたん、私は変よ、という声が聞こえました。
次の人は大喜びで、見るからにおいしそうなケーキを取りました。次の人も、また次の人も。
私はこんなときでも、自分の価値を認めてあげられなかったのです。
一見、人を思いやるやさしさみたいに見えますが、全然違いました。
自分にちっとも優しくなかったし、自分を否定していたのです。
こんな小さな事件、それもすでに10年以上前の事件なのに、まだ、よく覚えています。私にとってはとても大切な気づきの一瞬だったからです。
『宇宙で唯一の自分を大切にする方法』(山川亜希子著、大和書房)より
これはすでに紹介したワンネスメルマガに載っていまして、私のコメントは以下です。
森田健のコメント
こういうエピソードをよく書いてくれたと思います。気づきというのは、大きな事件でのことではない場合が多いです。
私のコメントを追加します。
私は家族や友達と外で食事するとき、メニューは必ず相手に合わせます。一度も自分の食べたいものを頼んだことはありません。今度、食べたいものを食べてみようか?(笑)。