お金が出る超能力の話の続きです。
11時ころ行ったら彼は呪文を唱え、ちょっと間をおいて言いました。
「きょうは、ひつじの刻に出るって」
ひつじの刻は午後一時です。
それまでお昼を食べることになりました。
場所は四川省の田舎です。
行くだけで二日もかかりました。
小さな村で、警察は所長さんひとりしかいません。
その警察署長がこの村だけに通用する法律を作りました。
「鍋料理屋は一軒しか作ってはならない」
所長はすでに鍋料理屋をやっていたので誰も作れません(爆)
僕たちは繁盛している料理屋で四川鍋を食べました。
そのあと家に戻ってもまだ時間がありました。
けれど彼は方言が強くてトラさんの標準語はよく通じません。
でも私の中国語がよく通じました(笑)
彼は言いました。
「日本から来たのか?」
「はい」
「甥っ子が日本に留学しているんだ」
「えっ、日本のどこに?」
「新宿とか言っていた」
「うちの近くです」
「そうかそうか」
と言って彼は写真を出してきました。
「この子だ、知っているか?」
「知らないですよ、この村みたく小さくないですから」
「はははは」
僕の中国語は四川なまりのようです(爆)
ひつじの刻にいよいよ始まったのですが、時刻を使うということは単なる超能力でもなさそうです。
洗面器とお金です。
石も見えます(笑)