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あの世は「やさしい」

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 これは、よみうりホールの講演会で喋っているときに気づいたことです。
 
 死んだとき「痛くない」と言うと、ホッとした顔が見えました。
「痛いのは死に損なったときだ」と言うと、ドッと笑いに包まれました(笑)。
 
 あの世は、やさしい・・のではないでしょうか。
 
 そのやさしさには、色々な面での肯定が含まれていると思います。
 例えばあの世が一面のお花畑だったら、やさしさを感じますか?
 
「生きているときは大変だったねえ、ここはお花畑だよ。ゆっくり過ごしてね」
 
 という感じです。
 これは、やさしいのでしょうか?
 
 パジャマで死んだら向こうではワンピースが支給される。
 おまじゅうやケーキが売っている。この世からお金を送ってもらえば買うことができる。
 死んだと分からないくらいこの世に似ている。
 
 こっちのほうが、やさしいと思うのです。
 
 日本人の証言者は
 
「あの世に行っても、しばらくは死んだことに気づきませんでした。あの世は空の色が、薄いピンクでとても綺麗なのが印象的でした。死んだとはいえ、体はピンピンしてますし、居心地も良かったので、割とお気に入りでした」
 
 と言っています。
 そしてスープのおばちゃんが優しかったと言っています。
 
 あの世に対して「やさしい」というキーワードが出たのは初めてです。
 これは講演による変化のひとつです。
 

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