トラさんはインタビューの中で、生まれ変わりの村を研究しているのは考古学者としてではなくて、興味からですと仰っていました。そして、研究するうちに自分の考え方がかなり変化したとのことです。そういうプロセスを通ってこられたことにハッとなりました。スープを飲みますか?という質問の答えに・・もりけんさんがトークで感動されたと仰っていましたが、本当に凄いです。「それは自然のルールが決めることですから」ということをサッとお話されるトラさんの存在がやはり大きく感じました。「中国古典怪談」の著者の方のお話もとても興味深かったです。スープの伝説がさまざまな物語に残されていたことに吃驚でした。中国本土の情勢によってあの世のスープの話が封印されてしまったことと、台湾だけが影響を受けずにいたので伝説として残されている。というお話・・こうして、あの世のスープの情報は文献の中にしっかりと息づいていたのだと思いました。そして・・古典的な中国の怪談に興味がある著者が、もりけんさんの「生まれ変わりの村」を読まれて感銘を受けて・・この映画に出演されて、情報として繋がっているご縁を、このタイミングで・・というのに神を感じずにはいられませんでした。もりけんさんが調査された生まれ変わりの村のデータと、中国の伝説が重なり合うということに感動してしまいました。山川さんのインタビューも、作家としての視点からのお話が面白かったです。はじめに言葉ありき・・みたいな。言葉として生まれたから現象があとから出来たという、たとえば文学にはあの世が出てくることが多く、それが具現化してあの世があるのでは・・というような仮説はとても新鮮な気持ちになりました。
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