もう一度、周期律表を載せます。
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上に黄色で×族と書いてあります。
その11族は、電気電子工学科にはなじみが多いです。
銅、銀、金です。
電気を通しやすい元素です。
電線はみんな銅ですよね。
最も電気を通すのが金です。
金なんて何の価値があるのか・・と思っている人も多いかも知れませんが、電気の世界では王者です。
なぜ電気を通しやすいのかというと、これらの元素は、自由電子になれるからです。
自由に元素の間を行き来することができます。
別の言葉で言うと、電子を共有できるのです。
考えてみればすごいことです。
自分のところの電子が一個減ろうが増えようが、知ったことではないんです。
男として、ちっちゃくないです(笑)。
自由電子があることで、私たちの生活はエレクトロニクスで満たされています。
しかも自由電子は「自由」という言葉が付いているのとは裏腹に、情報を正確に伝えます。
情報は振動で伝えます。
A−Bが10キロ離れていても、Aから入れた振動は、何億個以上の電子を次々に伝わって、Bに正確に出てきます。
たった一個でも「本当の自由」を主張する電子があれば、これは実現しません。
モールスの原理はこれでした。
彼はワシントン・ボルチモア間に電線を引いて、電鍵をたたきました。
「これは神のなせる技なり」
何億個の電子は、このセンテンスをBに正確に伝えました。