鉄橋のすぐ下流はダムでせき止められていて流れがありません。
私はボートを手で漕ぎます。
なぜかというとオールを使うと「漕ぎすぎて」しまうのです。
バャバャと手で漕いでいると、ひとりの釣り人が叫びました。
「魚が逃げるんだよ」
ゲー、怒られた(笑)
でもここまで来た以上、やめるわけにはいきません。
鉄橋を越えたとき、ちょうど電車が来ました。
「おお、一発で撮れるぞ」
しかしモニターを見れば・・
電車が写っていません。
「そうか、カメラが三台になって前が重くなり、撮影艇が前に傾いているのか」
そのとき別の釣り人が叫びました。
「撮影許可、取っているのか−?」
えー、撮影許可がいるのかぁ・・・(汗)
早く仕事を終えないと・・。
しかしカメラは下を向いたままです。
陸に上がれば撮影艇を改造する材料や工具があります。
でも今陸に上がれば二度と川に戻れそうにない。
そうだ、重り6個だ!!!
重り6個を撮影艇の後ろの部分に付けます。
そしてつぶやきました。
「ババアは撤回する」
(昨日ユングとコイン占いのことを書いたら大きな閃きがありました。この世界の基本的構造に関してです。重り6個の話が終わったら話します)