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運命と自由(その231)…無意識嬢の声49

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これはドクターフリッツの写真です。
手術現場(工場跡地)に貼ってあったものです。
取り憑かれるコンピュータ技師はルーベンという人で、ルーベンは工場跡地に出勤するとフリッツの写真を見たあと十字架の前で目をつむりました。
ガクッとした瞬間、人が変わったようになりました。
ボランティアに叫びます。
「みんな、すぐに始めるぞ、いいか」
「はいっ!!!」
しかし私が懸念したことがあります。
それは同じメスを使うと言われていたからです。
ブラジルはエイズが多いので有名です。
エイズの人を手術したメスを使われたらアウトです。
でも次々に手術するのを観察すると、10人も同じメスを使うときもあれば、ひとり終わるとそれは捨てることもありました。
私は縫合するとき、ボランティアの医師に聞きました。
「メスは大丈夫か?」
「彼はヤバいかヤバクないかが分かります。それでヤバくないときだけ同じメスでいきます」
しかし私は心配なので日本に帰ると保健所に行ってエイズ検査をしました。
採血の一週間後、結果を聞きに行くと
「再検査させて下さい」
「えーーーーーーーーーー」
真っ暗になりました(笑)
けれどあとで聞けば、私の血液を紛失したのが原因でした。
あり得ない(笑)
でも再検査の結果は、エイズではありませんでした。
 

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