運命と自由（その１９７）…無意識嬢の声２５

払沢の滝には朝の5時50分に着きました。
「誰もいない、しめしめ」
水に入ってはいけませんという看板を横目に見ながらウエットスーツに着替えます。
Ａ４のファイルケースごと渓流に流れていったとき、捕獲するためです。
足を滑らせればそれなりに危険だからです。
ウエットスーツなら岩場で転んでも、美肌を傷つけることもありません（笑）。
もう完璧です。
「何が捕獲網だ！」
しかし前を見れば、40メートルの高さから水が落ちていました。
ちょっとビビリました。
「ワ・・ハ・・」
すでに、か細い笑いに変わっていました（笑）