運命と自由（その１７３）…無意識嬢の声１２

ゴーン橋に付くとすごい人です。
ふだんの３倍くらいの釣り人が川にいます。
「こりゃあヤバい、手早く撮影を終わらないと彼らから当局に通報されそうだ」
重りを一つつけたテグスを橋から降ろします。
スルスルと降ります。
当たり前です。家で実験しました。
しかし・・
ピタッ
10メートル降ろしたところで止まりました。
テグスを一度引き上げて、今度は勢いをつけて降ろします。
スルスルスルスル
ピタッ
げーーーーーー
ポケットから重り一個を出して連結し、降ろします。
スルスルスルスル
ピタッ
げーーーーーー
な・・なんで？
もうひとつポケットにあります。それを付けて降ろします・
スルスルスルスル
ポチャッ
水面に着きました。
くそっ、無意識嬢の勝ちだ。
しかし負けた原因を探る時間はありません。
私はテグスを切り、先端には浮き輪を付けて放り、こちらからカメラを付けて落とします。
カラカラカラカラカラ
ポチャン
やったーーーー
撮れたぁぁぁぁぁぁー。
サッと撤収し、ナップサックに詰めたときゴーンと鳴りました（笑）
釣り鐘は誰でも付けるので、いつ鳴るかワカリマセン。
それが不吉なサインなのかワカリマセン。
鐘をついた人がこちらに歩いてきます。
腕に腕章を付けています。市の職員です。
「いい天気だねえ、きょうから鮎（あゆ）の解禁なんだ」
「あー、それでこんなに釣り人が多いのですね」
「ここは市の観光拠点だからねえ」
「それで鮎の状況とか安全確認とかで見回りですね」
「ご苦労様です、おっ、あの人、大きいのを釣ったぞ」
談笑のうちに市の職員とは別れました（笑）
あと数分手間取れば、市の職員から現場を押さえられてしまいます。撮影許可を問われてその後の活動影にも大きく影響したと思われます。
まんまとうまくいった私は、別の橋でも二本撮りました。
その結果がこれです。
釣り人が映り込まないようにテグスを張っています。
パソコン用高画質では画面が止まるときがあるので、モバイル向け低画質で見ることをお勧めします。
35秒
パソコン用高画質
http://www.fushigikenkyujo.com/music/rakka3ko.mp4
モバイル向け低画質
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