亀が食事をしている時、僕は聞きました。
「亀さんや、君は亀に生まれたくて生まれたのか?」
亀は黙ったままです。
「そうだろう、答えようがないよな。僕の考えを言おう。生まれたくて生まれたとすれば、人生は手段になる。手段は良くないよね。自分のために利用することだからさ」
亀は僕を見つめています。
「そうか、僕の話が面白いか。同じ釜のメシを食った友達だからな。人生は希望や目的とかがないほうがいいんだ。それがあると今が色あせるからな」
亀はこっくりとしたように見えました。
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